ランニングをしている最中に脇腹が痛くなって走れなくなった、といった経験をされている方は多いと思います。

実は私も10kmのレースに出た時に5km過ぎから脇腹が痛くなって失速してしまい、思うようなタイムが出せなかったという経験が何度かありました。

この脇腹痛。右か左かによって原因が違っています。

右脇腹痛・・・横隔膜の痛み

右脇腹痛の原因は主に、横隔膜の痛みです。走ることで、内臓が揺れ動き、それによって横隔膜が引っ張られることで横隔膜に痛みが出て、それが脇腹痛となります。

お腹の右側には大きな肝臓があります。この肝臓が走ることで大きく揺れ、横隔膜を引っ張る形になってしまうため、痛みが生じるのです。走るペースが早かったり、走る時の上下動が大きいほど痛みが出やすくなります。

ウォーミングアップが不十分な場合で走ったり、普段よりも早いペースで走ったりすると横隔膜の痙攣が起こり、それも脇腹痛という症状となって出てくる場合があります。

また、普段前屈みの姿勢が多く腹筋が収縮されっ放しの状態ですと横隔膜が固くなり痙攣が起きやすくなる事も原因ではないかと思います。

 

左脇腹痛・・・脾臓や大腸の痛み

走っている最中に左の脇腹が痛くなる主な原因は、脾臓や大腸の痛みです。

脾臓という臓器は、左下腹部にあり、血液を貯蔵し必要時に筋肉に血液を送り出す役割をになっています。食べてすぐに急に走り出してしまうと、血液が胃に集まっており筋肉に行くはずの血液が不足し、それを補う為に脾臓が慌ただしく筋肉に血液を送り出そうと激しい収縮を始めます。

この時の脾臓の活発な動きがズキズキと痛む脇腹痛となって現れるのです。

また、大腸にガスや便が溜まっている状態で、走り出すと、ガスや便が刺激物となり、大腸の痛みとなって脇腹痛を起こします。身体の左側には、大腸の急な曲がり角である脾湾曲部があり、ここはガスや便が溜まりやすい場所です。そのため、ガスや便が溜まっている状態で走ることで左の脇腹痛という症状が現れやすいのです。

腹痛の対処法

左脇腹痛については、食べてすぐのランニングは控えるとか食べるもので十分解決できますが、右脇腹痛については予防の仕方がはっきり分かっておりません。

私も色々と試した結果一番解消されたものを紹介します。

それはお腹のストレッチです。

ランニングしたあと必ずこのストレッチを5セットほどしておりますが、これをやるようになってから10kmのレースで最初から飛ばしても右脇腹痛が出なくなりました。

右脇腹痛でお悩みの方は是非お試しください。